中国OEMを始めようと思っているけどどんな商品を開発したら良いかわからない。OEMをする時アリババや1688.comの商品ばっかり検索している人に向けた記事です。
みなみは8年に渡り様々な大企業の商品開発のフローを見てきて、共同で製品開発をしていました。その観点から言えば、
ぶっちゃけて
個人事業主や創業間もない会社こそオリジナル商品を作る方が勝てます!
デザイナーや設計を沢山抱えてる大企業に勝てる商品ってあるの?
と思っている方いませんか?
顕在的ニーズ、潜在的ニーズ、ウォンツを理解して商品の局地戦に挑もう!
顕在的ニーズ、潜在的ニーズ、ウォンツって何?
顕在的ニーズ、潜在的ニーズ、ウォンツの具体例とは?
まずは掃除機からかなー.
単純に掃除機が欲しいけど、アイリスオーヤマのが欲しいとなっていない状態。アイリスオーヤマの潜在的ニーズを引き出した掃除機はこちら!
今まで、掃除機は吸引力にフォーカスされた商品が多かったけど、そもそも床にごみが多く溜まっている所、ごみが無いところがわからないから満遍なく掃除していませんでしたか?
⇛床のごみの吸い残しを、「吸引力」では無く「ごみのみえる化」機能を搭載して。効率的に、でも全部綺麗にしたいという「潜在的ニーズ」をうまく形にした商品と言えます。
パワフル運転以外はさらっと掃除が出来るし時短にも繋がるね!
この掃除機が欲しい!!!
顕在的ニーズからウォンツになった瞬間だね!!
商品の局地戦を挑もうってどういう意味?
ここ数年でECサイトやアプリ、SNS(インスタやYoutube)などオンラインでの販売チャネルが多様化しています。
それに伴って、お客さんの物の買い方も複雑化しています。
(CDなんていい例で、昔はミリオンヒットがばんばん出てましたが、今はLineMusic,Amazonmusic,Youtube、アプリ等の影響で中々CD売上は落ち込んでいますよね)
大企業は細かい顕在的なニーズは追いかけない!
大企業は確かに大ロットで物をつくり、スケールメリットを活かして原価低減を行ってきます。
会社規模が大きくなるにつれて、販売戦略を立てる上で大きな売上を立てれるところに目線をあてて商品開発をします。
固定費が副業には少ない為、価格設定も攻める時は絞ることが出来るので有利です。
サラリーマン副業は徹底的にニッチ市場の顕在的ニーズを追いかける局地戦をすべき!
とはいえ、企業にはブランド価値、知名度、マンパワー、広告力があるので真正面から闘うのはやめましょう。
中国OEMは成功すれば、年商1億も夢じゃないとありますが、初心者が達成する事はまずないと断言します。
それはこれまで説明した通り、商品を開発する時に選ぶ市場によって売上はある程度決まってくるからなんです。
当たり前ですが、
市場規模が1億と100万円の市場だと独占したとしても、市場規模100万円の場合、100万円しか売れません。
(但し市場規模が増えれば増えるほど、ライバルは増えます。)
サラリーマン副業においてはまず小さくても成功させる「月30~100万」売れれば最初は成功だと思っています。
(利益ベースで月10万~40万くらい。)
なのでAmazonの市場を細かく分析できるセラースプライトについては失敗しない為に必須のツールとなります。
市場を絞った後に考える商品開発の4つのポイント
市場の絞り込みはセラースプライトを使って!
市場の絞り込みを失敗するとその時点でOEMについてはよっぽど広告力やレビューを貯める方法を持っていたり等しないと厳しくなります。
なので初心者の人は慎重に選びましょう。
感覚で選ぶと失敗するのでセラースプライトを使ってデータを基に絞って行きましょう!
セラースプライトについてよくわからない人はこちらの記事読んで見てください!
① ペルソナの決定!
《ペルソナに必要な7つの要素》
① 基本情報(氏名・年齢・性別)
② 学歴・職業 ・肩書き(社内での役職など) ・年収
③ 居住地(住んでいる場所、賃貸・持ち家など)
④ 人間関係(家族構成、恋人の有無など)
⑤ 趣味や興味
⑥ 生活パターン(起床時間、通勤時間、勤務時間、日課)
⑦ 利用しているSNS
ペルソナを決定する3つのメリット!
① 買ってくれる消費者像を決定する事でその人あった商品開発が出来る(ある特定の層に向けた商品開発ができる)
② 商品のコンセプトや軸が決まるので、中国工場との交渉で「譲れる部分」と「譲れない部分」が明確化し、商品の品質向上に繋げれる。
③ 方向性が決まるので広告や販売先の選択が絞られる為、スピード感を持った開発が可能!
中国OEMはペルソナを考える順番に注意!
基本的にペルソナを決めてから⇛商品開発に進むのが基本です。(その為にアンケートやヒアリング会を開いて情報を集める)
サラリーマン副業の中国OEMでは基本的に、市場調査(セラースプライトでの絞り込み)→市場決定→レビュー読み込み→ペルソナ決定→商品開発 となります。
レビューで★1★2を付けているコメントを参考にペルソナを作り上げます!
レビューの低評価はクレーマー?商品の欠陥?
レビューチェックが終わったら販売TOP3の製品のペルソナを考えてみましょう!
TOPに並んでいる商品はどれもペルソナに基づいて商品開発、ページ設計が行われていると思います。
例えば、以前リサーチで「ガリレオ温度計」を紹介したのを覚えていますか?
《ペルソナによる商品開発例》
「ガリレオ温度計」の悪いレビューに、ペットが転倒して割れやすいという内容がありました。
つまりこの商品のペルソナには少なくとも「ペットがいる家」は想定されていないわけです。
物を倒してしまうのは、子供も一緒ですよね。
ここでペルソナを「子供やペットがいる家庭」とします!
「ガリレオ温度計」に求められるのは「転倒しないという事」「割れることがない事」になります。
ガリレオ温度計は基本的にガラス製のものしか市場にありません。(ガラスの中にカラフルな浮き球が浮いて綺麗な為インテリアとして人気なので当然ですが)
プラスチックの新素材で「トライタン」というガラスのような透明度を持ちながら、高い強靭性をもったプラスチックがあります。
例えばこの「トライタン」使って「ガリレオ温度計」を作るとどうでしょうか?
「倒れても絶対に割れないガリレオ温度計」が出来るわけです。
この商品は競合より少し高くても「ペットや子供がいる家庭でガリレオ温度計が欲しい家庭」のお客さんにとっては魅力的で購入に繋がる事が予想できます。
② 価格戦略:販売価格を先に決めてしまおう!
これをしている人は販売戦略について練り切れてない人が多いです。
あくまで、ペルソナ決定→販売想定価格決定→原価計算 ここで利益率が低い場合は機能を落としたり仕入先と価格交渉をします。
御馴染みのヨガマットで販売価格の決定を考えてみましょう!
セラースプライトでヨガマット市場を見るとTOP10は似たり寄ったりの商品なので、全部中国OEMだと予想されます。
この時、
冒頭で局地戦という言葉を使ったせいで誤解があると問題なので、説明すると局地戦は小さい市場を狙えというわけでは無く、
大きな市場を細分化して自分が100%独占できるようなカテゴリを作ろうという意味です。
ヨガマットは1500円~4500円に95%が集中!
この時売れている価格帯に目がいきがちですが、差別化戦略で高い方の価格帯に注目します。
4500円以上の製品で一番売れている製品はこちらでした。(2021年1月は1,000万円以上の売上を記録)
高くても衝撃吸収性・吸音性が求めれる環境で使用する人が一定層いる
先の商品レビューと売れ行きを見るとこう予想ができます。
TOP100では高価格帯の販売価格5000円付近で決定
吸音性強化→マットに穴を沢山あてて吸音機能を付ける
耐衝撃性強化→ウレタン→αゲルみたいなシリコンを一部の層に使う
色見→原色系のマットが多いので、インテリアに馴染む色展開をして家中需要に絞る
上記のような方向性で決定して、中国の工場に仕様書として要望します。
ここで例えば原価が700円だったとしても安く販売せず5,000円で販売価格を据え置きします。
結論ː競合の価格帯で密集している部分を避けた商品開発を考えてみる!
今回は、競合が安い製品が多く、高い製品の商品開発を考えましたが、逆もあり得ます。
高い製品程人気な市場であえて価格勝負に持っていくという価格戦略もあります。
③ ペルソナに沿ったデザイン・色・サイズの設定
中国OEMでは、サイズ変更、色変更は最もしやすい!
ペルソナを決定したら、そのペルソナに併せて「サイズ変更」・「色変更」するだけでも差別化になります。
ヨガマットは色を変えてる人が多いようですね。
中国工場にとっては最も変えやすい部分なのでサイズ・色にはこだわりましょう!
予算があれば、デザインを外注!
ココナラやランサーズでいま簡単に頼むことが出来ます。
(ランサーズでコンペ方式での募集が最も質が良く集まります。)
プロダクトだと10万~30万程度、パッケージはピンキリです。
成形品(プラスチックで作ったものだと)だと今3Dプリンタで試作できるサービスもあります。
サイズによりますが手のひらサイズで数千円で作れてしまいます。
中国工場への製作可否依頼の時にモックサンプルがあると話がスムーズだったりします。
④ バンドル効果を狙った+α戦略!
のような周辺商品と抱き合わせで販売する事です。
(どちらか片方を利益率高く設定するのがコツです。)
まとめ
(原価に利益を乗せた額を販売価格にするのはやめよう!)
ここの商品開発の案をどう形にしていくのか?ここがまた難易度が高い部分でもあります。
但し「市場選択+商品開発」どちらかでもさぼるとOEMの成功は難しくなってきます。
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