メーカーから前向きなメールが入って来たら、
というのが大事になります。
【重要】地雷メーカーに注意!そのメーカーから仕入れて大丈夫か調査!
これまで色々なクライアントを見てて個人事業の方で多いのが、
「そのメーカー海外でものすごいトラブってるけど大丈夫・・・」
というパターンが非常に多いです。
仕入れ時のキャッシュフローのリスクとしては0のクラファンですが、前金を支払った後にメーカーが倒産したり、不良品を送られて対応されなかったりする可能性は0ではありません。
輸入業においては避けては通れないリスクなのでメーカーや製品については可能な限り調査して、確認していきましょう。
総代理店を行う人が知るべき基礎知識「製品はどこで作られている?」
地雷メーカーを探すにはまず「製品を自社で生産しているのか?」を確認しましょう!
▼大きく分けてメーカーは2つに分かれます
1.メーカーの国=製造国かどうかを見る手順(KICKSTARTERの場合)
今回はどちらもエジプト(ナイルデルタ)で同じだったのでメーカー=製造者と判断できます。
違う場合は注意が必要なので次の3STEPを最低でも必ず確認しましょう。
地雷チェックは3STEPで行いましょう!
クラファンのコメント欄の確認
実行中のプロジェクトについてはまだ使っている人がいないので、
過去プロジェクトを実行していないかを確認してそのプロジェクトのコメント欄を見ていきます。
先ほどのタオルの事例でいくと、
(他のクラウドファンディングページもプロフィール欄に過去の開催回数の記載があるので同じように確認していきましょう。)
過去に5回プロジェクト実行をしているので過去のプロジェクトのコメントを見ていきます。
赤枠部分をクリックすると、
過去のプロジェクトの一覧が見れるのでここのコメントを見ていきます。
コメント欄を読むと「いい反応」と「悪い反応」「そもそも受け取ってないというコメント」この3つに大別できます。
「悪い反応」が大部分を占めている場合は「注意」です。
(届いていない=ダメなメーカーというのは判断が難しいです。
通関で止まっているケースや運送会社が紛失したケースも海外は多いのでとりあえずは悪い反応に注目しましょう。)
「訴求」と「品質」が見合ってないというコメントが目立つ場合は次のECショップのレビューを探していきましょう。
(悪いレビューは「期待値」とのギャップによって発生します。販売する価格によってもレビューの評価は変わるので、ECで値引きした金額での販売の場合良いレビュー評価になっている場合があります。その場合は「良いレビュー」「悪いレビュー」の価格の分岐点を確認しておきましょう。)
ECのレビューを確認!
こちらも、実行中のプロジェクトについてはまだ使っている人がいないので、過去プロジェクトの製品を元に調べていきます。
《アメリカの場合》
・Amazon
・Walmart
・Google検索にて自社EC
・InstagramのハッシュタグやTwitterでの口コミ
他の国にも独自のECショップはGoogle検索の海外ドメインを変えて検索してみましょう。
サンプルを確認!
サンプルの取得時期はケースバイケースです。
私の場合は、メーカーから前向きな回答が来た段階でサンプル発注致します。
ただし、クラファンは高単価商品のローンチを狙う事が多いこともあり「サンプル費用」がバカにならない!
と感じる方はある程度条件が決定した後に「サンプル発注」をしましょう。
サンプルは無償提供をお願いしてみましょう!
海外と相手にする時のマインドとして「交渉」は無料なのでガンガンしていきましょう!
交渉の時に大事なのは「相手を動かすコミニケーションが大事です。」
交渉はタダですが、押し付けのお願いは信頼を失い大きな損失になるのでどうやったら相手が動くのか?
を考えましょう。
大事なポイントは3つ
STEP1 要求は明確に発言しましょう!
シンプルに「サンプル無償で5個提供してくれませんか?」と伝えましょう。
日本人は何か言わなくても雰囲気で伝えたり、言わなくてもわかるでしょ?というのをくみ取る文化がありますが、
海外には一切そういったことはありません。
細かすぎる位明確に要求は伝えましょう。
きちんと「サンプルを 無償で 5個 提供してくれませんか?発送はEMSで送料も負担して欲しいです。」
ここまで明確に細かく伝えていいです。
STEP2 リクエストには合理的な理由付けをしましょう!
「サンプルを 無償で 5個 提供してくれませんか?発送はEMSで送料も負担して欲しいです。」
こう言うと当然メーカーは嫌がります。
特に中国系のメーカーは世界の工場と言われるくらいなので、問合せ数が半端ではなく多く、
サンプル費で利益をかなり取るメーカーも珍しくありません。
きちんと合理的な理由付けをしましょう。
《理由付けの例》
例えば、
・日本で○○の検査をするのに〇〇円掛かるからサンプル代は持って欲しい
・フォロワー〇〇人のインフルエンサーが宣伝してくれるのでサンプルが欲しい
など
STEP3 落し所を用意しましょう!
これでもダメな場合はおとなしくサンプル有償で発注しましょう。
サンプル発注の流れ
STEP1 サンプル価格・条件が決まったらメーカーから見積書を貰いましょう
条件が決まったらメーカーに見積書の発行をお願いしましょう!
英文で「Please provide me with an written quotation.」と送ればOKです。
STEP2 注文書を発行しましょう!
注文書を作ってメーカーに送ってあげましょう!
(見積書も注文書もきちんとファイリングして保管しておくと確定申告や決算の時便利です。)
注文書は下記にひな形を作ってあるのでそちらもダウンロードして使ってください。
https://drive.google.com/drive/folders/1fH1uya1a3l0bLxV6q6mLk6BUac_EdtbO?usp=sharing
きちんと「型番」や「色」や場合によっては「見積書に記載されている寸法」なども追記し細かく書きましょう。
(「見積書」と「注文書」の表記は必ず揃えましょう。例えば、メーカーが「blue color」と見積もり表記したらその通りに書きましょう。紺色に見えても「Navy」と注文書に書くのはNGです。共通言語の元は見積書になります。)
海外との取引は「意思疎通のズレ」が起きやすいです。
誰が見てもわかるように記載してあげましょう。
(色違い、サイズ違い、なんか形が違う、古い世代の物、在庫であるものを送ってくるなんてことは日常茶飯事だったりします。きちんと管理されているメーカーもありますが基本相手の事は信用しすぎずに注文書は手を抜かず作りましょう)
STEP3 メーカーにInvoice(請求書)を発行して貰いましょう!
Invoiceとは・・一般的には「送り状」という意味ですが、価格計算書、請求書、納品書などの役割を兼ね備えており、貨物通関手続きには必要不可欠な重要書類です。
Proforma Invoiceとは、売買契約前に売主(輸出者)が買主(輸入者)へ発行する仮のInvoice。 「仮送り状」とも言われ、見積書・請求書と同様の役割を果たす。
海外へ発送する物品には、すべてこのInvoiceを付けなければならない決まりとなっているので、海外メーカーから輸入したサンプルにはインボイスが必ずついています。
インボイスの内容と見積書の内容に齟齬が無いかきちんと照らし合わせましょう。
海外送金する上では下記の情報が必須なので
《必要な銀行情報》
受取人氏名・住所
金融機関名・支店名・支店住所
SWIFT/BIC.
口座番号、国によってはIBANなどの情報
送金目的
英語で「Please send me the invoice.」(請求書送ってください)と送って届いた
Invoiceに上記記載が無ければ
ヒアリングするようにしましょう。
※INVOICEはメーカーが作るもので我々は特にする事が無いので難しく捉えず、
ただ請求書を貰うと覚えていればOKです。
STEP4 海外送金しましょう!
注文書を発行したら海外送金先をメーカーに聞きましょう。
《送金方法》
送金サービス・・・
WISE(HPːhttps://wise.com/jp/)・・手数料が最安なので基本的に相手がOKであればWISEを使うといいと思います。
銀行系・・・楽天銀行(銀行系だと手数料が最安1750円で個人の利用もOK)
▼楽天銀行の口座開設から準備していく必要がある方はこちらを参照ください。
基本的にはINVOICEに記載の銀行情報を打ち込んでいけば送金手続きは出来ます。
取引は基本的に「ドル」か「円」で交渉しましょう!
(楽天銀行の口座開設やWISEの登録が面倒な個人の方はメガバンクの口座があれば手数料は割高ですが手軽に海外送金できるのでそちらを利用してもいいと思います。)
※私も個人事業主の時は三菱UFJ銀行の口座から海外送金していました。
補足 関税の支払い準備をして待ちましょう!
貨物が海外から配達される際に「関税の支払い」を求められることがあります。
(詐欺ではないのでそういうものと理解しましょう。)
目安としては、購入金額の0-15%位が目安です。
関税は輸入の通関時にHSコードという統計品目番号の割り振りが行われて予め設定されている関税率で計算されます。
輸入時によって変わる場合もあるので目安位の費用が掛かると認識だけしていればOKです。
特に事細かく計算する必要はありません。
まとめ
決してファブレスが悪いといっているわけではなく、冒頭で述べた通り「新商品の開発スパンは短い」ので一度優秀なファブレス会社に出会うともうリサーチの必要は無く販売に集中できます。クラファンでブランド認知されれば毎回ヒットにつながっていきます。もはや権利収入と大差ない状態になるのできちんと地雷メーカーかの見極めさえすればOKです。
例えば「NIID」というクラファン発のブランドは元々「きびだんご」というGREENFUNDINGと提携しているクラファン会社が海外から見つけてきたブランドで2019年クラファンでローンチしてから今や百貨店の鞄屋さんにいくと置いてある位まで日本に流通しています。
「kibidango」は自社でページ制作も請け負っているプラットフォームで、動画作りも自社で行っているプロジェクトがあり、台本や構成の参考になるのでぜひのぞいてみてください(https://kibidango.com/)
一番最初のプロジェクトは6,360,020円でしたが、その後「5000万円越え」「1600万円越え」などブランドにファンがついているので新商品が出る=ヒット確定になっています。
ここはファブレスのメーカーなので作っているのはOEM先となります。
(CAMPFIREやmachi-yaにおかわりクラファンを出しておりそこでも売れています。(代理店は別の所))
https://greenfunding.jp/portals/search?utf8=%E2%9C%93&button=&q%5Btitle_or_planner_name_cont%5D=NIID
品質クレームも目立ってなく、一般の店舗に流通している商品でもあるのでファブレスも見極められればいいメーカーは沢山あります!(海外進出に積極的な会社は結果が出ないと代理店を変える傾向があるので、他社がプロジェクトしていたとしても新商品の代理店権は取れる可能性もあるので諦めず行きましょう!)