まずは契約書のひな形をダウンロードしましょう!
DLはこちらから↓
https://drive.google.com/drive/folders/1fH1uya1a3l0bLxV6q6mLk6BUac_EdtbO?usp=sharing
基本的には↑を出せばOKです。
条件がかなり細かい契約書なのでメーカーから嫌がられた場合は簡易版も用意しています。
契約書の文書の説明(20220623 契約書雛形の解説)
20220623 契約書雛形の解説になります。(日本語翻訳+データ)
覚えておくべき知識その1 販売様式の英語の違いについて
代理店(Agent)
販売店(Distributor)
独占販売代理店はこの取引が自分だけ出来る状態のことを指すので顧客に対する責任の重みは増えます。
ただその分日本国内のビジネスの全権を任せられているといっても過言ではありません。
自分で商品を作る事を除けば最も大きな利益率を構造的に得る事ができるのがこの「独占販売代理店」です。
商品数を増やすときにクラファンだけが販路だけではないので、リスク少ないAgent方式の契約なども混ぜ込めばリスクなく独自商品を持つことができるので販売様式については覚えておきましょう。
覚えておくべき知識その2 貿易用語
Incoterms 2000・・・国際商業会議所 が策定した貿易条件の定義(貿易条件の世界共通言語です)
参考JETRO:https://www.jetro.go.jp/world/qa/04C-070304.html
《輸入に必要な書類の基本3点セット》・・・メーカーが作成する書類で貿易で一番大事な書類です!!!
《出荷前にメーカーから貰う》
INVOICE・・・貨物の送り状(明細書)のことで、荷送人(輸出者)が荷受人(輸入者)に宛てに発行するものです。 輸出貨物の記号、商品名、数量、契約条件、単価、仕向人、仕向地、代金支払い方法などが記載されます。
(簡単に言うと輸入に必要な情報が全て詰まった書類です。輸出前にメーカーから自分で取り寄せる必要があります。)
PACKINGLIST・・・梱包してある輸出入貨物の明細書のことです。 数量が少ないときはインボイスで兼用し、作成されないこともあります。 通関手続きの際に必要なパッケージごとの商品(品名)、個数、重量、荷姿、保険金額などを記入します。(フォワーダーの見積の際はこの書類をメーカーから貰えば、それを提出するだけで見積依頼ができます。INVOICEと基本的にセットで使うので同じく輸出前にメーカーから自分で取り寄せる必要があります。)
《出荷後にメーカーから貰う》
B/L・・・船荷証券(ふなにしょうけん)とは、貿易における船積書類のひとつ。船会社など運送業者が発行し、貨物の引き受けを証明する書類。簡単に言うとメーカーがモノを出荷してきちんと船会社が受け取ったと証明する書類なのでこれが発行された=製品ができていなかったり、出荷されないリスクが無くなったことを示しているのでBL後の支払いを条件にするケースが多い。
※運賃明細書・保険料明細書はフォワーダーに丸投げで用紙してくれるので気にしなくても大丈夫です。
契約書のひな形は必ずこちらのものを使用する様先に出しましょう!
相手から出されると「ビジネス的な内容確認」の他に「リーガルチェック」をしないといけません。
ココナラやランサーズでお願いは出来ますがコストが掛かるので特典のひな形を使ってメーカーからサインを貰うだけでスッと契約を終わらせてしまいましょう!
契約で抑えておくべき3つのポイント
見積は必ずロット毎に「見積書」で取得しましょう!
特典でつけている契約書の「5.2」に記載している文章ですが、
契約書と別途見積書(quotation)をメーカーから貰うようにしましょう!
(見積書はきちんと見積書番号を記載してもらいましょう。)
その見積書に準じた内容というのを「見積書」に記載します。
先ほど掛率の話をしましたが、最低ロットが1個からでOKで掛率設定している場合、ロット別に見積をすると価格が安くなるケースが多いです。
上記は実際に私がメーカーから貰っている価格表です。
大体仕入れ価格で40万円を超えると50%→55%の割引率になります。
(4.5掛け)
《ロット別の基準》
・数量
・購入金額
どちらかになりますが、どちらの基準でもいいと思いますがこちらから
「数量別のDiscount Rateを教えて欲しい」と伝えるとメーカー側で検討してくれると思います。
交渉の際は、販売単価や他類似プロジェクトから推測して基準を提示してあげた方がメーカーも回答しやすいです。
(100万円の場合と500万円の場合など)
※この見積価格はあとでクラファンで沢山売れたから割引してくれない?と後出しはNGです。
一度契約で決めた事をひっくり返すのは信用を下げることになるので、事前に必ず取得しましょう!
前払いが癖になっていませんか?
海外メーカーから商品を買う時の支払いのタイミングは非常に重要です!
契約書「5.3」にメーカーと交渉した数字を書きます。
①出荷する完成品を見る重要性
実際に現地に赴いてお客さんの商品を見るわけではないので、
極論を言うときちんと製品が完成しているかわからないですよね?
その為、前金は一部だけを支払って完成品を見てから残額を支払うことでリスク分散ができます。
また、輸出に慣れていないメーカーだと梱包が甘いところがあり、
梱包の改善をした場合追加費用を取られるケースもなくはありません。
もしそうなった場合でも変更後の支払いができ非常にオペレーションが楽になります。
※リスクとしては限りなく低くはありますが絶対ないとは言えないので徹底しましょう。
➁倒産のリスクに備える
①よりも可能性は低くありますが絶対ないとは言えません。
KICKSTARTERに出ているような会社はスタートアップの会社もあるので必ずしも資金が潤沢というわけではありません。
その為、「在庫を持っていたり」「頼んだ製品が完成」するまでは極力支払う金額を絞るのが大事です。
※前金100%といってくる会社に関しては、資本金や売上が調べられる場合は調べた上で判断しますが、資金繰りが悪い可能性があるので、基本的に取引しません。
製品を作るのに基本的にはメーカー側も3割程度が原価率のはずなので、
3-5割払えば基本的には充分なはずとなります。
それを越えて前金で求めてくる会社については注意して臨みましょう。
③出荷時期を早める事ができる
クラウドファンディングのプラットフォーム側からの入金の前に全額では難しくても3-4割の前金の場合、資金負担が少ないことがおおく入金を待たずに発注を掛けれる可能性があります。
基本的にプロジェクト終了期間と配送月が短ければ短い程プロジェクトが成功しやすいので重要なファクターです。
契約期間は基本1年からを目安に交渉しましょう!
「4.1」に記載部分ですが、基本的に1年を目安にしましょう。
契約の必要期間としては、
クラウドファンディングの審査日-配送終了まで独占契約期間があればOKです。その為実質は半年ほどあれば充分ですが卸売りなどが決まった場合、半年だと足りない場合があるので1年としましょう!
(私は年間の販売ノルマを記載することで2年契約にしてもらっているケースもあります。)
管轄は日本にしましょう!
「10.7」の裁判になった際の場所は必ず「日本」にしておきましょう!
裁判は起きない事に越したことはないですが備えは必要です。
なぜ日本にするかというと、海外の裁判は弁護士費用含めて非常に高額になるので泣き寝入りするしかないですが、
例えばアメリカ、イギリス、ドイツなどは、
日本を管轄にしていればその判決を相手方の所在国で執行でき、
銀行口座や不動産資産を差し押さえる事で強制的に回収ができます。
クラウドファンディングを行う期間中で何等かのことが起きてもこちら再度は支払いをしなければいいので問題ありませんが、卸売や一般販売で売上が大きくなった場合大きい金額が動くのでこの条項はその備えとして必要となってきます。
※この部分を拒否された場合は契約期間を限りなく短くして相手国の管轄にするか支払いサイトの前金額を減らすなどの交渉が必要です。
この辺りはケースバイケースなので迷ったらLINE下さい!