マーケティング分析を行った上でコンセプト設計の枠組みを作った上で商品リサーチをするので、上級者向けです。
その為、本編とは別でまとめています。
クラウドファンディングに特化したマーケティングの考えになっており、
基本的なフレームワークや考えはネット上に沢山落ちていますが、
クラウドファンディングに最適化された情報は出回っていないかなと思いますのでこちらは読んだらぜひ挑戦して頂いてマーケティングの参考及びリサーチスキルを高めていってほしいです。
(他言無用でお願いします。)
ピンポイントで売れるキーワードの探しかたマーケティング編
この部分はマーケティングの考えの理解なので読み飛ばして頂いて構わないです!
まずは実践編でとにかく「売れているクラファンのプロジェクトを見る」「リアルなお客さんの声を抽出する」
この2つを元に仮説を立てて「キーワード」を抽出し海外サイトで調べればOKです。
クラウドファンディングはプロダクトアウトでOKです!
輸入総代理店として日本市場でローンチするということは、「メーカーが作っている製品を独占的に日本で販売する」ということ。メーカーのカタログの中から製品を選ぶ以上プロダクトアウトの考えで日本市場の分析を進める必要があります。
(もちろんメーカー視点ではマーケットインで商品を開発してるケースもあります。あくまで日本に進出する上での話です。)
海外では売れていても日本では売れないんじゃない?
そもそもマーケットが無いんじゃない?と思う方もいるかもしれませんが問題ありません。
クラウドファンディングでは市場は細分化して見つけるのではなく”再定義して作っていきます”
その前に前提として人がどのようにブランド選択をするのかのマーケ知識を学びましょう。
市場分析はCEP(カテゴリーエントリーポイント)を探すところが始まり!
簡単に例を説明すると、
「のどが渇いた時」あなたは何を飲みますか?」
これは人それぞれだと思うのですが、
「クリスマスの夜ご飯ピザを食べてる時のどが渇いた場合」はどうですか?
「コカ・コーラ」をイメージした人は多いのではないでしょうか。
CEPが異なるとそれにより想起するブランドは変わっていきます。
実際には何かを買う時、複雑なCEPから総合的に判断をして人はものを買っています。
クラウドファンディングは商品が存在しないCEPを探していきます!
このようにあらゆる信用が無いということはご説明したと思います。
その為いくらCEPがあっても「自分が取り扱うブランドが想起されることは無い状態にあるのがクラファンです。」
クラウドファンディングで売れる状態とは、
「CEPとしての需要はあるけど一般市場には満たすものがない」プロジェクトがクラファンの売れているプロジェクトです。
結果的には多くの場面で「人の悩みを解決するもの」や「人に充足感を与えるもの」の要素を兼ね備えた製品かつそれが機能によって実現されているものの人気が出やすいです!
横文字が多くて混乱している人がいるかもしれませんが、「商品を買うきっかけ」を見つければいいので難しく考えなくて大丈夫です!
皆さん生活しててこんなものあったらいいのになぁというのが既に「商品を買うきっかけはあるけど市場にはない」ものを指します。
基本的にこれらを1から作ると初期費用が莫大に掛かる所を海外で既にブランディングされて出来上がっている商品を持ってきて日本で売るという考えが「総代理店販売」です。
一から創造するわけではなく、日本人だとこういう時にこの商品は買いそうだなくらいのイメージであまり難しく考えすぎないでください。
例えば、ディフューザーの商品を僕が探したきっかけは、海外クラファンのプロジェクトを流し見している時に、取引先の社長のベンツに乗っていた時、エアコンルーバーを見るとLINEのキャラのかわいい芳香剤がついていて似合ってないなぁと思っていたことがきっかけでした。
高級車にキャラクターものの芳香剤がついているのがどうも不格好でネットで高級車を乗る人はどんな芳香剤を付けているのか?というのを探したらハイブランド品のものしかなくレビューがもの凄く荒れていたので「高級車専用のディフューザー出せば売れるんじゃないか?」というのがきっかけでした。
こういった考えみなさんも良くあるのではないでしょうか?
ただ、これらはいつでも思いつくものではないと思います。
でもご安心ください。
クラファンの会員層は特徴的なのである程度売れている分野はジャンルは決まっています。
その中でCEPを見つければ大きな売上に繋がっていきます。
ピンポイントで売れるキーワードの探しかた実践編
①STP分析で狙うべきポジションを決める
※クラウドファンディングで実績の無いジャンルや商品アイデアがある方はその市場からリサーチでもOKです。
あくまでどのような商品を取り扱っていいかわからない人で興味ある分野はあるけどどう考えを具体化させてメーカーを探す為のキーワードに落とし込んでいいかわからない人向けです。
それでは具体的に①-③の流れを見てみましょう。
①市場を細分化してリサーチ範囲を絞り込みましょう!
ここでの市場は「クラウドファンディング」となります。
クラウドファンディングで人気のジャンルをリサーチしてみましょう。
サイトはMakuakeかGREENFUNDINGを見ましょう。
(CAMPFIREはMakuakeとGREENFUNDINGと全く同じプロジェクト内容も掲載する事ができ2回目のプロジェクトも多く載っている為、
1回目のプロジェクトしか掲載できないMakuake、GREENFUNDINGのページから探していきましょう。)
人気市場を探す上での注意点
・1-2年前の情報は古いので公開してから半年以内のプロジェクトを中心に見る事
※Makuake・GREENFUNDING(22年6月現在)までの全掲載プロジェクトリストをLINEで配布しているのでご活用ください。
例えば今回「アウトドア」の市場を選んだ場合、「Makuake」or「GREENFUNDING」で売れ筋を確認します。
「アウトドア」と入力していますが、Makuakeの内部検索SEOはタイトル及びリターンタイトルだけなので「アウトドア」が網羅されているわけではありません。
この中の1つのプロジェクトページを開きます。
プロジェクトページを開くとタイトル下に「タグ」設定があります。
これはMakuake側が関連付けする為にプロジェクトを出すときに設定しているものでこの「タグ」から売れ筋を探すのが網羅的に探せます。
試しに「アウトドア」を押すと、
1ページ15件掲載されているので、
15件×184ページ=2,760件でてきます。
これでアウトドアのプロジェクトを網羅的に確認できます。
②「商品」の一般的な「市場ボリューム」・・求められている特徴を炙り出す
タグからアウトドアプロジェクトを見て売上が集まっている
「商品」・・鉄板、テント、ライト、焚火台、グリドルパン
「素材」・・チタン、鋳鉄、ダマスカス、
をピックアップします。
ここでは例えば、アウトドアの中で「鉄板」という商品を仮に選んだとします。
1.まずは一般市場ではどんな鉄板が人気なのかを把握しましょう。
色んな観点から市場について分析をしていきます。
検索しているポイントは3つ
・Amazon市場
・楽天市場
・まとめサイト
Amazon市場を見て絞り込みの精度を上げていきましょう!
Amazonの市場分析については「セラースプライト」という分析ツールを使います。セラースプライトはアマゾンのビッグデータを活用して、アマゾン商品のリサーチをサポートするツールです。
OEM製造メーカーやAmazon販売する方によってはおなじみのツールです。
(HPːhttps://www.sellersprite.com/)
※割引コード:QY1902を入力すると月額30%OFFになります。
※Amazonに出品する訳ではなくそこまで複雑な機能は今回使わないので、無料会員でOKです。
Amazonリサーチする人にとっては便利なツールなので色々触ってみてください。
こちらのキーワードマイニング機能を使い「鉄板」と入力すると鉄板に関連したキーワードの「検索ボリューム」や「検索数のトレンド」「商品販売数」などを一発で見る事ができます。
・検索トレンドに偏りがある商品=メディアによるヒットや季節性商品の為クラファンとは相性がよくないです。
クラファンは先に注文が入り入金してから発注をすると配送までプロジェクト開始から見ると2-6か月位かかります。
季節性商品を行う場合は予め発注を行いプロジェクト終了と同時に配送しなければ間に合わない為、初心者の方は手を出さない方が賢明です。
(配送トラブルで炎上のリスクがあります。)
ここでは仮に、
「キャンプ 鉄板」をAmazonで検索してみましょう。
Amazonの結果では価格帯を絞りましょう。
クラファンの最も売れている単価は1万5000円と言われます。
(1万円~3万円位が売れ筋のボリューム層なのでAmazonでも同じ価格帯の商品をみます。)
検索した商品のレビューをマインドマップにまとめていきましょう。
レビュー分析をする際は右上にある並び順を「評価順」に切り替えましょうレビューの仕分けについては、まずは
「ポジティブ」「ネガティブ」レビューどちらかを判断してまずは抽出してみましょう。
抽出した後に2つの項目に振り分けをしてまとめていきます。
楽天も同じ流れです。いくつもの類似商品を分析を重ねることで、
「顧客が感じている価値」「顧客が解決したい課題」の精度を高めていく作業です。
まとめサイトには「選び方のポイント」がまとめられていることが多くこの選び方のポイントや種類をまず読んでおくと市場の細分化のアイデアが湧きやすいです。
例えば「キャンプ 鉄板」と検索した時のまとめサイトhttps://sotorecipe.com/magazines/camp-ironplat
(一旦この分析結果を元に進めます)
Googleキーワードプランナーを利用して「消費者が良く見るサイト」を見つける
Googleキーワードプランナー(旧Google アドワーズ)とは、Google公式の無料ツールで、広告を掲載するための入札単価やキーワードごとの月間検索数(検索ボリューム)などを調査することができます
使い方はGoogle広告アカウントを作成してキーワードプランナーをまず開きます。(キーワードプランナーの画面が出ない方は検索欄から「キーワードプランナー」と検索すれば出ます。)
赤枠部分に「キーワード」を入れて「結果を表示」のボタンを押すだけ
これら出てきた関連性の高いキーワードはGoogle検索で調べて上位3つくらいまでのサイトは確認しましょう。(鍛冶屋の頓珍漢などは今検索数の多いブランドなので重点的に売れている理由を探す。
これも先ほどのレビューと同じく・「顧客が感じている価値」・「顧客が解決したい課題」それを与えている製品の特徴にまとめる
③「素材」または「技術」「特徴」にフォーカスして「検索キーワード」を決めていく
レビューによる分析
・「顧客が感じている価値」・・・素人でもプロ(お店)の味を再現できる、永く使える耐久性
その価値を生んでいる特徴→
・9mmという厚みが持つ蓄熱性能
・9mmの厚みによる反り返しのなさ
・「顧客が解決したい課題」・・・初回の焼き入れの手間、重さ、家庭用ではサイズが大きい
その価値を生んでいる特徴→
・鉄という焼き入れ必要な素材を使用
・7.87g/㎤という比重値の高い素材の使用
・34.9 x 51 x 3.5 cmという大きさ
既に日本市場にある商品か検証
〈検証〉
①日本のGoogle検索・・・同じコンセプトの商品が無いか検索
➁Makuake、GREENFUNDING、で検索・・・同じコンセプトの商品が無いか検索
→ある場合はさらにその商品との差別化ポイントを探して優位性が出せるかチェック
※クラファンにローンチする時は「市場細分化」ではなく「市場の再定義」をします。
その為、商品特徴が同じでもコンセプトのズラシを行えば問題ありません。
海外の検索エンジン・クラファンサイトで検索
《海外GOOGLE、クラファンサイトで検索〉
①海外リサーチリストを活用
https://drive.google.com/drive/folders/1fH1uya1a3l0bLxV6q6mLk6BUac_EdtbO?usp=sharing
➁海外の検索エンジン
アメリカのGoogle
https://www.google.com/?gl=us&hl=en&gws_rd=cr&pws=0
(DeepL(https://www.deepl.com/ja/translator)で翻訳をしてアメリカのGoogleで検索
※他の国の検索エンジンの使い方はこちら
結果調べていくとこういったのが見つかりました。
※他は見つかりませんでした。
※日本に上の写真のブランドはまだ入ってきてないので誰か挑戦してみてください。(笑)
このように地道ではありますが、「顧客が感じている価値」と「顧客が解決したい課題」にフォーカスしてまとめていくと市場はおのずと細分化されてキーワードが浮き出てきます。
そのキーワードの具現化した商品が海外にあればただそれを輸入するだけという流れになります。
※番外編① 「展示会」で代理店権を取得する基本準備
オンラインでも充分契約は見つかりますが、オフラインはきちんと準備さえしていけばオンラインでは相手にされないような企業とも接触ができます。
展示会はジェトロで探しましょう
(専門ジャンルの展示会はほぼあります。車特化、化粧品特化、雑貨特化などもしせどりなどでマイルが余ってる人はぜひオフラインをお勧めします)
https://www.jetro.go.jp/j-messe/
クラファンでよく見る商品だと、CES(アメリカ)、アンビエンテ(ドイツ)、広州交易会(中国)に出ている事が多いです。他には東京ギフトショーの海外ブースに出ているメーカー商品なども狙い目です。
現地の通訳を探すにはロコタビで探すとお手軽に探せます。